クローバー保育園

敷地は町田市相原で、八王子に程近く、東京とは思えない緑豊かな丘陵地の一角にある。武蔵岡団地の中に位置し、北に高層アパ-ト、西は畑の向こうに高尾山の山並みを望む、保育園としては絶好の場所。建物は北側のアパートに日影を落とさないよう、また広々とした視界を遮らないように西向きにし、西の高尾山の山並みが正面に見えるように配置した。冬の南からの太陽光を重視し、最大限各部屋に取り込むことが出来るよう南の壁を高くし、高窓を大きく取った。従って天井の高い部分、低い部分のスペ-スに変化があり、高窓からの光が室内を明るくし、楽しい空間を提供してくれる。 



入口の門を入り、両側が保育室、上が事務所棟のトンネルを通ると西側の広い庭に出ることが出来る。庭に出ると、西の高尾山の山並みが目に飛び込んできて、実に感動的である。 2階の事務所棟は西側に大きなバルコニ-があり、そこからの眺めもまた最高である。

 

保育室はコンクリ-トの上に木の床組みをし、温水の床暖房にして、カナダから輸入した厚さ15mmのブナ材の合板を床とした。床組みをした弾力性のある床は、子供の体に良い影響を及ぼしている。床の下の厚さ40mmのスタイロフォ-ム、壁・天井の厚さ20mmのウレタンフォ-ムの断熱で、冷暖房も効率が良く快適な保育室を提供して、ランニングコストも低く抑えることが出来る。

 

設計事務所が設計を担当し施工会社が施工をする場合は、各々が自分の専門分野でその能力を発揮できる。結果的に、質の高い建物が出来る。設計と施工を分離することで入札が可能となり、市場の原理によって競争によるコストの削減が可能となる。

 

工事中、設計事務所は建て主の立場に立って施工監理をするので、建て主の意向を反映した設計図通りに工事が行われているかどうか検査が出来る。又、設計変更、追加工事も施工監理をしている設計事務所が公平な立場で手続きを進めてくれるので、建て主にとっても施工会社にとってもリスクが少なくなる。従って、設計と施工を分けることは良い建物を適正な価格で造ることが出来るという大変良い方法である。

 

藤井建築設計

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