2×4(ツーバイフォー)の長所とは

ツーバイフォーの耐震性

 

ツーバイフォー工法を日本では「枠組壁工法」と呼んでいます。構造の基本が柱や梁ではなく、床、壁、屋根といった建物の大きな面の部分にあります。この大きな面の部分が枠組材と面材で形成されている版(ダイヤフラム)には横から加えられる水平方向の力に対抗しようとする力、即ち剛性があります。この剛性 がツーバイフォーの耐震性なのです。屋根、床といった“水平方向のダイヤフラム”は外力を各所に分散させて建物全体で外力に抵抗する働きや、建物のねじれ などを防ぐ働きをします。また壁のような“鈍直方向のダイヤフラム”は地震力、風圧力といった荷重に対して、建物の倒壊や変形を防ぐ働きをします。 

ツーバイフォーの耐火性

  

ツーバイフォーの各居室や天井には、石膏ボードが使われています。石膏ボードは三枚の特殊原紙の間に石膏を安定結晶状態にして硬化させたもので約21% の結晶水を含んでいます。この結晶水は万一の火災の場合、熱分解され約25分間、水蒸気を発生し続けるという性質を持っています。これがツーバイフォーの 耐火性を高めています。石膏ボードが9mmより12mm、12mmより12mm2枚重の方が耐火性を高めます。また、壁内部に入っている断熱材で吸音材で もあるロックウールは壁内の温度の上昇を防止し、またファイヤーストップとして炎が壁内で上昇していく動きを防止します。

1981年に建設省建築研究所において、3階建ツーバイフォー住宅の実物大火災実験が行われました。1階から出火しましたが、出火後40分たっても2・ 3階の居室には火が回っておらず、3階に火が拡がって家全体が炎に包まれるまでには73分もかかりました。初期消火や避難の点からみてもツーバイフォーは 安全性が高いことが実証されました。

藤井建築設計

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